いばらきの文化財

県指定 有形文化財 絵画

十六羅漢像

じゅうろくらかんぞう

常陸太田市

正宗寺の十六羅漢像は、各図とも縦92.2cm、横41.2cmの絹本著色で、大体において李竜眠(りりゅうみん)様式にしたがっている。
室町時代の作で、寺伝では李竜眠の作とされていますが、日本人により描かれたと考えられます。
第一尊者から第十六尊者まで、奇数の尊者は画面向かって左を向き、偶数の尊者は画面向かって右を向き、釈迦像を中心に左右8幅ずつ羅漢の形姿(なりすがた)が各々中央に向かうように構成されています。
羅漢図の表現はやや写しくずれが多いですが、室町時代までさかのぼる例は県内では少ないものです。

十六羅漢像

16幅
寸法 各縦92.2cm、横41.2cm
指定年月日 昭和32年6月26日
所在地 常陸太田市増井町1514
管理者 正宗寺
制作時期 室町時代