いばらきの文化財

県指定 有形文化財 絵画

絹本着色 弁財天画像

けんぽんちゃくしょく べんざいてんがぞう

桜川市

中尊は頂上に宝冠(ほうかん)を着け、八臂(はっぴ)で各手に持ち物を執っています。
左の第一手は宝珠(ほうじゅ)、第二手は宝鉾(ほうほこ)、第三手は輪宝(りんぽう)、第四手は宝弓(ほうきゅう)です。
右の第一手は宝剣(ほうけん)、第二手は宝棒(ほうぼう)、第三手は印鑰(いんやく)、第四手は宝箭(ほうや)で右足外の半跏趺座(はんかふざ)にし、輪光(りんこう)を背にして須弥座(しゅみざ)に座しています。
須弥座の周縁に牛馬童子、船車童子を前にして十五童子を従えています。
これは絹本地に彩色したもので、最勝王経大弁才女品による八臂(はっぴ)の像と仏説最勝護国宇賀耶得如意宝珠蛇羅尼経による十五童子を儀軌(ぎき)通りに描いたもので、細部に至るまで密に描かれ、十五童子の違った表情にも、よくその個性を現し、中尊を囲む団体としての動きが画面いっぱい満ちています。

絹本着色 弁財天画像

1幅
指定年月日 昭和34年5月22日
所在地 桜川市本木1
管理者 楽法寺
制作時期 鎌倉時代