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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 絵画

絹本着色 十一面観音画像

けんぽんちゃくしょく じゅういちめんかんのんがぞう

桜川市

頂上に如来相を頂き、化仏(けぶつ)を二段にして上下各位を並べ、正面中央に前立一体を配して、宝冠台、冠飾をつけています。
耳に巻髪、肩に垂髪を垂れ、胸飾・腕臂釧(わんひせん)をつけ、天衣(てんえ)・条帛(じょうはく)・裳(も)を着けています。右手は垂下して裳を前にし五指を開いて下げ、左手は臂を曲げて、左胸前にて水瓶(すいびょう)を取り、左足を引き、右足をわずかに踏み出しています。
全体に斜め右向きで顔面を少し伏せ、左足は青蓮に踏み分け輪光(りんこう)をつけて、雲烟(うんえん)に乗っています。
これは絹地に彩色されたもので形としては、普通の十一面観音の立像ですが、この像の特に変わった点は、青・白の蓮肉(れんにく)を二個にして、これを左右の足に踏み分けていることです。

絹本着色 十一面観音画像

1幅
指定年月日 昭和34年5月22日
所在地 桜川市本木1
管理者 楽法寺
制作時期 鎌倉時代