いばらきの文化財

県指定 記念物 名勝

広浦

ひろうら

茨城町

天保4年(1833)、水戸藩第9代藩主徳川斉昭は、領内景勝の地8カ所を選んで水戸八景を選定し、自ら揮毫(きごう)し、それぞれに碑を建てました。
下石崎字米津にはその八景の一つ「広浦秋月」の碑があります。
天保11年(1840)9月13日、斉昭は広浦の明月を観賞するため、側臣藤田東湖、会沢正志斎や彰考館員らとともに船で下石崎を訪れています。
このときの烈公の和歌に「浪の色も空にかよひてすめる夜の月の光も広浦の月」「広浦の浪にやどして遠方の山のあなたの月を見るかな」があり、藤田東湖に「仰いでも伏してもあかぬ眺めかな水の底迄すめる月影」があります。

広浦

指定年月日 昭和9年11月30日
所在地 東茨城郡茨城町下石崎1651
管理者 茨城町