いばらきの文化財

県指定 記念物 名勝

袋田瀧

ふくろだのたき

大子町

袋田瀧は、一般に「袋田の滝」と記名され呼称されます。
また、岩壁を四段に落下するところから、あるいは弘法大師四度護摩修行の伝説から、別名「四度の滝」とも呼ばれます。
滝は、月居山(つきおれさん)(404m)の中腹にあり、滝川上流の四段の岩壁にかかるもので、落差約80m、幅最大約50m余です。
この滝の上流には、段差が約10m程の生瀬滝もあります。
久慈川支流の滝川は、生瀬盆地を水源とし、上流で月居山の集塊岩を刻み込んで峡谷と滝を形成します。
安山岩質火山角礫岩のこの地には、また特有の植物も生育しており、その種類も豊富です。
四季折々に変化する滝には、歌僧西行の和歌をはじめ多くの文人墨客の詩歌も伝えられています。
また、月居山には伝説の残る天狗岩や月居城跡、水戸藩主徳川斉昭の歌碑など名所旧跡も多くあります。
袋田の滝は、俗に日本三大瀑布の一つに数えられる景勝の地であり、奥久慈県立自然公園の中心的景観を成しています。

袋田瀧

指定年月日 昭和15年3月27日
所在地 久慈郡大子町袋田
管理者 大子町