県指定 有形文化財 絵画

涅槃図

ねはんず

那珂市

希連禅河のほとり、サラソウジュの林の下で釈迦が静かに世を去る壮厳な情景を描いたものです。
頭を北にして床の上に身を横たえる釈迦の回りには、弟子や諸王・大臣・諸天・鳥獣が悲しみに沈み、満月が懸かる上空には、母摩耶夫人(まやぶにん)が忉利天(とうりてん)上より降る様を写しています。
常福寺本は描法がやや硬く、作風が平板化されており、室町時代の作と思われます。