いばらきの文化財

県指定 有形文化財 絵画

絹本著色 両界曼荼羅

けんぽんちゃくしょく りょうかいまんだら

水戸市

両界曼荼羅は、金剛界・胎蔵界からなり、真言密教教理の根本を示すものです。金剛界は表現の世界、胎蔵界は内在の世界を大日(だいにち)如来を中心とする密教諸仏・諸尊によって図示し、密教修法のために祠られます。
本図は真言寺院で一般に祠られる空海請来(しょうらい)の通途(つうず)のものに属し、諸仏の数もほぼ一致しています。
賦彩、描線ともに当初の彩色がよく残っていますが、像容表現にはやや崩れがみられ、制作は室町時代前半頃と考えられます。
なお金剛界の画幅裏には墨書銘があり、六地蔵寺開山の宥覚から代々弟子達に伝えられたことと、度々修理が行われたことを知ることができます。

絹本著色 両界曼荼羅

2幅
寸法 金剛界:縦156.8cm、横131.9cm
胎蔵界:縦157cm、横131.9cm
指定年月日 昭和50年3月25日
所在地 水戸市六反田町767-2
管理者 六地蔵寺
制作時期 室町時代