いばらきの文化財

県指定 有形文化財 絵画

絹本著色 十二天立像

けんぽんちゃくしょく じゅうにてんりゅうぞう

水戸市

焔摩天(えんまてん)・火天(かてん)・帝釈天(たいしゃくてん)・伊舎那天(いしゃなてん)・梵天(ぼんてん)・日天(にってん)・月天(がってん)・地天(ちてん)・毘沙門天(びしゃもんてん)・風天(ふうてん)・水天(すいてん)・羅刹天(らせつてん)の12幅からなる画像です。真言密教では教法護持のために、十二天、すなわち八方の天と上下の天および日月をもって守護の任に当たります。
密教法要は、この十二天擁護の中で行われ、灌頂(かんじょう)の際は必ず用いられます。
本図は、京都東寺本などを踏襲するもので、描線には肥痩(ひそう)があらわれ形式化がみられ、彩色法には金泥(きんでい)を多用しており、制作は室町時代後期と思われます。

絹本著色 十二天立像

12幅
寸法 縦103.4cm~104.8cm、横37.9~38.2cm
指定年月日 昭和50年3月25日
所在地 水戸市六反田町767-2
管理者 六地蔵寺
制作時期 室町時代