いばらきの文化財

県指定 有形文化財 絵画

絹本著色 十三仏像

けんぽんちゃくしょく じゅうさんぶつず

水戸市

衆生(しゅじょう)が死後にその罪業を裁かれる場である冥府(めいふ)を主宰するものが十王であり、その本地仏が、不動(ふどう)・釈迦(しゃか)・文殊(もんじゅ)・普賢(ふげん)・地蔵・弥勒(みろく)・薬師・観音・勢至(せいし)・阿弥陀(あみだ)の十仏です。
それに阿閦(あしゅく)・大日(だいにち)・虚空蔵(こくうぞう)の三仏を加えて一図にしたものが十三仏図です。中陰や年忌の法要に用いられることが多く、本図のように曼荼羅(まんだら)風に配されます。
諸仏の配置は整然と描かれ、金泥(きんでい)に截金(きりがね)彩色を加えますがその描線にはのびがなく、全体に形式化がみられます。
制作は、室町時代末期と考えられます。

絹本著色 十三仏像

1幅
寸法 縦108.0cm、横53.4cm
指定年月日 昭和50年3月25日
所在地 水戸市六反田町767-2
管理者 六地蔵寺
制作時期 室町時代