茨城県教育委員会 > 芸術・文化 > いばらきの文化財 > 紙本著色 制吒迦童子立像

いばらきの文化財

県指定 有形文化財 絵画

紙本著色 制吒迦童子立像

しほんちゃくしょく せいたかどうじりゅうぞう

水戸市

制吒迦(せいたか)童子は、不動明王(ふどうみょうおう)の眷属(けんぞく)であり、矜羯羅童子(こんがらどうじ)とともに不動明王の両脇侍(りょうきょうじ)として配されることが多く、本図も不動明王二童子像3幅対のうちの1幅と思われます。
身色赤色の忿怒相(ふんぬそう)の童子が杖をとり、顎を支えて岩座上に立つもので、南北朝から室町時代にかけて日課供養として不動明王像を描いたと伝える妙沢が描いた妙沢風の作品です。
墨摺り版画の上から具色の強い顔料で彩色を加えた、いわゆる版彩色であり、木版の線の一部は墨線で描き起こしています。
制作は江戸時代に入ると考えられます。

紙本著色 制吒迦童子立像

1幅
寸法 縦91.2cm、横41.2cm
指定年月日 昭和50年3月25日
所在地 水戸市六反田町767-2
管理者 六地蔵寺
制作時期 江戸時代