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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 絵画

絹本著色 両界曼荼羅図

けんぽんちゃくしょく りょうかいまんだらず

筑西市

密教の教えの本質を説き示す両界曼荼羅は、胎蔵界曼荼羅、金剛界曼荼羅の二つの世界が一体となって成立します。
いずれも大日如来を中心としますが、仏・菩薩・天部・明王を一定の法式で配列し、胎蔵界曼荼羅は理の世界を、金剛界曼荼羅は智の世界を表現します。
ともに小型で、当初の色彩がよく残り、諸尊の描写も丁寧ですが、像容(ぞうよう)表現にあまり変化がなく、やさしい体つきになり、やや威厳にとぼしいところから室町時代前期ころの制作と思われます。

絹本著色 両界曼荼羅図

2幅
寸法 各縦93cm、横79.7cm
指定年月日 昭和57年3月4日
所在地 筑西市桑山1696‐1
管理者 神宮寺
制作時期 室町時代前期