茨城県教育委員会 > 芸術・文化 > いばらきの文化財 > 絹本著色 如意輪観音図

いばらきの文化財

県指定 有形文化財 絵画

絹本著色 如意輪観音図

けんぽんちゃくしょく にょいりんかんのんず

常陸太田市

本図は縦67.3cm、横37.0cmの絹本著色で、南北朝時代の作と見られています。
清流岩上の蓮華座に大月輪を背に右膝を立てた六臂(ろっぴ)の像で、彩色は衣に強く朱を施してアクセントをつけ、宝冠、瓔珞(ようらく)、輪宝(りんぽう)などに金泥を使用する以外は全体的に落ち着いた表現になっています。
描線も伸びやかで、自画的な要素を見ることもできます。
鎌倉仏画の特色を引き継ぎ、一方で初期水墨画の要素を持った作品として注目されます。

絹本著色 如意輪観音図

1幅
寸法 縦67.3cm、横37.0cm
指定年月日 昭和62年1月26日
所在地 常陸太田市増井町1514
管理者 正宗寺
制作時期 南北朝時代