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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 絵画

紙本著色 伝真壁道無像

しほんちゃくしょく でんまかべどうむぞう

桜川市

この図は、真壁博氏から平成7年(1996)に真壁町へ寄贈された真壁家家伝史料一括のなかの1点です。真壁氏は中世を通じて真壁地方を支配した豪族であり、描かれている人物は真壁家歴代当主の一人で、天正17年(1589)に没した真壁久幹(道無)であると推定されます。制作年代は16世紀後半と考えられます。
一般に中世の肖像画では、上畳(あげだたみ)に像主が描かれて背景を伴わないのが通例であり、さらに大きさは長条幅で像主は下方に描かれ、画讃が上部に記されていることが多いものです。
この画は、このような基準からは外れますが、この時期の関東地域には小田政治像、小田氏治像、武田信玄像など、伝真壁道無像と共通する技法がみられます。16世紀後半に流行した地方様式武家肖像画のひとつとして貴重なものです。

紙本著色 伝真壁道無像

1幅
指定年月日 平成11年11月25日
所在地 桜川市真壁町真壁57-1 真壁伝承館歴史資料館
管理者 桜川市