いばらきの文化財

県指定 記念物 史跡

臺渡里廢寺阯

だいわたりはいじあと

水戸市

水戸市の北部、田野川を見下す台地、渡里町に長者山といわれ、土塁・空堀などをめぐらす長者伝説が付会する遺構があります。
この付近に古くから古瓦等の出土が見られ、戦前・戦後を通しての調査により、奈良~平安時代にかけての寺院跡であることが明らかになりました。
遺構及び遺物は、長者山・観音堂山・南方地区の3地区より出土しました。観音堂山地区では9つの建物跡、南方地区では土壇状遺構が確認され、出土瓦の篦書や「仲寺」と墨書のある土師器等から「徳輪寺」と称する寺院が存在し、土壇状遺構は塔跡と推定されています。
長者山地区では2つの遺構跡が知られ、寺院跡か郡衙跡かは、明らかでありませんが、公的な建造物であったことは確かなようです。

臺渡里廢寺阯

指定年月日 昭和20年7月16日
所在地 水戸市渡里町
管理者 水戸市
制作時期 奈良時代