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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 絵画

カルピスの包み紙のある静物 中村彝筆 油絵 麻布 1923年 1面

かるぴすのつつみがみのあるせいぶつ なかむらつねひつ あぶらえ あさぬの

水戸市

本県出身の洋画家である中村彝は、はじめレンブラント、ルノアールやセザンヌなどの影響を受け画風を発展させ、大正9年(1920)、「エロシェンコ氏の像」(東京国立近代美術館蔵、昭和52年(1977)重要文化財指定)を制作しています。大正12年(1923)の関東大震災後、結核症状の悪化により死を覚悟し、生命ある時間のなかで新たな画風の確立を意図して、「髑髏(されこうべ)を持てる自画像」(大原美術館蔵)・「カルピスの包み紙のある静物」・「老母の像」(徳川ミュージアム蔵)を制作しました。本作品は、近代日本の洋画史上まれにみる、図像解釈学の興味深い対象です。

カルピスの包み紙のある静物 中村彝筆 油絵 麻布 1923年 1面

1面
指定年月日 平成18年11月16日
所在地 水戸市千波町666-1
管理者 茨城県近代美術館
制作時期 1923年