いばらきの文化財

県指定 記念物 史跡

長塚節生家

ながつかたかしせいか

常総市

歌人であり、小説「土」で有名な作家でもある長塚節の生家は、町の北より、鬼怒川から約1km西に離れた位置にある大字国生にあり、田畑が広がる平坦地です。
屋敷の南面は道路に面し東西約60m余り、南北は80m余りで東南角が鋭角に変形している広大な敷地です。
南道路に面して建つ桁行17.5m、梁間5.5mの大きな瓦葺の長屋門を入ると、正面に南面して茅葺の主屋が建っています。
長屋門と主屋との間は、ほぼ長屋門の桁行巾を方形とした空間です。
主屋は西方に書院を突出部として接続した規模の大きな建物で、屋敷のほぼ中央に位置します。
長屋門の西端から主屋の書院境にかけて瓦葺の屋根塀を設けて西側を内庭と区切り、中央に本瓦葺の中門があります。
内庭は自然木と庭木を巧みに配置した庭園です。
長屋門の両脇の道路沿いは樹木で囲み、門の東には納屋があります。
背面は樹木と竹林に覆われ、書院の後方に稲荷社(屋敷神)、その後に土蔵が一棟が建ち、背後は竹林が繁っています。

長塚節生家

指定年月日 昭和30年6月25日
所在地 常総市国生1147-1
管理者 個人
制作時期 江戸時代 幕末期