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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 絵画

絹本彩色 阿房劫火 木村武山筆

けんぽんさいしょく あぼうごうか きむらぶざんひつ

水戸市

木村武山は明治9年(1876)に笠間に生まれ、明治29年(1896)東京美術学校(現東京芸術大学)卒業。写実的な描写力と古典に学んだ素養を基礎とした花鳥画や歴史画を得意としました。
この作品は、131cm×230.8cmの大きさで、明治30年(1897)に描かれた当時31歳の武山の意欲作で、同年開催の第1回文部省美術展覧会(文展)で3等賞を受賞しました。
本絵画は、中国の「史記」に取材した歴史画で、鮮やかな色彩表現によってダイナミックなドラマを描き出しています。
茨城県近代美術館が所有する本絵画は、茨城県のみならず、近代日本美術史を代表する絵画であり、木村武山の代表作の1つとして貴重なものです。

絹本彩色 阿房劫火 木村武山筆

1幅
寸法 縦131cm、横230.8cm
指定年月日 平成22年11月18日
所在地 水戸市千波町666-1
管理者 茨城県近代美術館
制作時期 縦131cm×230.8cm