いばらきの文化財

県指定 記念物 史跡

旧久原本部

きゅうくはらほんぶ

日立市

明治38年(1905)12月、久原房之助は日立村大字宮田字赤沢の旧赤沢銅山を前経営主の大橋真六から買収し、日立の地名をとって日立鉱山と改称して開業しました。「旧久原本部」と称されている建物は、日立鉱山の開発に当って久原がその本部とした小家屋です。
建物は、木造平屋づくりで、建面積は66.32m2。玄関から廊下を経て、居間に通じています。居間は8畳2間で、それぞれに床の間が付き、居間の前面は、幅1.2mの廊下が鍵の手についています。
屋根は木羽葺であったが、老朽のため雨漏りが生じたので、昭和50年(1975)5月、屋根の葺替えに当り、木羽材の入手難と木羽の耐久度の短いことから、県の許可を得て木羽葺に似せた銅板の一文葺に替えました。その他、建物の構造、材質については、一部について補修の手を加えてはいますが、ほぼ建設当時のおもかげを残しています。

旧久原本部

m2
指定年月日 昭和45年9月28日
所在地 日立市宮田町3585
管理者 日鉱記念館
制作時期 1905年(明治38)