いばらきの文化財

県指定 民俗文化財 無形民俗文化財

塚崎の獅子舞

つかざきのししまい

境町

塚崎の香取神社の祭礼で奉納されるこの獅子舞の歴史は古く、五穀豊穣・天下泰平の行事として、「獅子講」の人々によって長く受け継がれてきました。
「お獅子様」は大正11(1922)年に塚崎の総鎮守である香取神社の境内に安置することになったと伝えられています。
毎年4月15日、7月15日、11月15日の祭礼には、香取神社の斎庭(ゆにわ)で男獅子、中獅子、女獅子の3頭による「せきもんどり」「うずめ」「ひら」「女獅子かくし」「梵天がかり」「橋がかり」の舞が奉納されます。中でも「天水こぼし」の舞は近郷の雨乞いの舞として有名です。
文化年間(1804~18)には、干ばつが続き農民の苦悩を知った関宿藩主久世大和守が「天水こぼし」を依頼したところ、大雨が降りだしたので、その褒賞として獅子の「風かけ」に藩主の定紋である「井桁に本」を使用することを認めたことが記されています。

塚崎の獅子舞

指定年月日 昭和35年3月28日
所在地 猿島郡境町塚崎
管理者 塚崎獅子舞保存会