いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 佐白観音坐像

もくぞう さしろかんのんざぞう

笠間市

檜を使った寄木造で、鎌倉時代の作といわれ、眼には玉眼(ぎょくがん)が入れてあります。
頭上には、慈悲相(じひそう)、憤怒相(ふんぬそう)、白牙上出(はくがじょうしゅつ)の相、大笑面(だいしょうめん)などの十面の化仏(けぶつ)をいただき、線彫りの宝髻(ほうけい)は美しく、本尊の手は42本、正面に合掌した手、定印(じょういん)を結んでいる手のほか、両側面の手は多くの人々を救うためと伝えられて千変万化の妙相をしています。
透彫(すかしぼり)の光背(こうはい)は当時のものですが、白い珠(たま)を入れた白毫(びゃくごう)や台座は後年補修のものです。

木造 佐白観音坐像

1躯
指定年月日 昭和32年1月25日
所在地 笠間市笠間1056-1
管理者 佐白山観世音寺
制作時期 鎌倉時代初期