いばらきの文化財
文化財種別
県指定 有形文化財 彫刻
木造 阿弥陀如来立像及両脇侍像
もくぞう あみだにょらいりゅつぞうおよびりょうわきじぞう
行方市
この阿弥陀如来立像と両脇侍像は、天台宗雷電山慈心院万福寺の本尊で、寺伝によれば、源平争乱に敗れた平家一門が都落ちした際、平重盛(たいらのしげもり)の祈願仏を重臣の平貞能(たいらのさだよし)が重盛の遺骸と共に奉じたものとされています。
貞能が関東を流浪した末、同じ平家一門である現在の行方市若海地方に勢力のあった行方次郎を頼りに庵(いおり)を構え安置したのがこの阿弥陀三尊立像です。阿弥陀如来立像は、96cmの像高を有し、螺髪(らほつ)は細い針金をより合わせ一つずつ植え付けています。
玉眼(ぎょくがん)入り、衣紋(えもん)には截金紋椽(きりがねもんてん)(雷紋、九紋、蓮華唐草紋)を施してあり、足裏にまで仏足石(ぶっそくせき)にならい輪棒花瓶(りんぼうけびょう)の截金を施しています。
また、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)、勢至菩薩(せいしぼさつ)の両脇侍立像の像高は72cmで、阿弥陀如来立像と共に阿弥陀堂にある厨子(ずし)に安置されています。
木造 阿弥陀如来立像及両脇侍像
数 | 3躯 |
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寸法 | 阿弥陀如来立像:像高96cm 両脇侍立像:像高72cm |
指定年月日 | 昭和33年3月12日 |
所在地 | 行方市羽生745 |
管理者 | 万福寺 |
制作時期 | 室町時代中期 |