いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 地蔵菩薩立像

もくぞう じぞうぼさつりゅうぞう

かすみがうら市

本像は、像高101.4cm、一木造ですが、右肩外側部は別材を矧(は)いでいます。
胸の周辺には粗い鑿目(のみめ)が残っています。体部は奥行きがなく偏平で、衣文(えもん)には漆がきの線文があります。
鼻先、両手先、持物(じもつ)の錫杖(しゃくじょう)、両足先、腹前の飾りはすべて後世の補作、周縁蓮弁文(しゅうえんれんべんもん)の円光背(えんこうはい)や台座も後補です。
面相部の表現など平安時代の作風ですが、製作年代は下がるものと思われます。また、腹帯(はらおび)をしているところから、通称「腹帯地蔵」とも呼ばれ、安産信仰の対象として近隣の人々に親しまれています。

木造 地蔵菩薩立像

1躯
寸法 像高101.4cm
指定年月日 昭和33年3月12日
所在地 かすみがうら市戸崎1300
管理者 松学寺
制作時期 平安時代後期