いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

毘沙門天立像

びしゃもんてんりつぞう

美浦村

美浦村布佐(みほむらふさ)の毘沙門堂に祭られている毘沙門天立像は、像高約170cm、複数の木材を組み合わせた寄木造と呼ばれる方法で作られており、鎌倉時代頃の作と言われています。
顔は目を大きく見開き、憤怒(ふんぬ)の形相をしています。
甲冑(かっちゅう)を身にまとい、左手に宝塔(ほうとう)をささげ、右手には宝棒(ほうぼう)を握りしめ、足下には従者の夜叉(やしゃ)を打ち従えています。
布佐の毘沙門天には、「その昔、源頼朝が石橋山の合戦で敗れたとき、守護神の毘沙門天を海に流し、霞ヶ浦に入って現在の美浦村に漂着した。布佐の人々がそれを見つけ安置したが、通行人に原因不明の災厄が続発したため、江戸時代に霞ヶ浦の眺められる現在地に移した。」と伝えられています。

毘沙門天立像

1躯
寸法 像高約170cm
指定年月日 昭和33年3月12日
所在地 稲敷郡美浦村布佐1080
管理者 美浦村
制作時期 鎌倉時代