いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 薬師如来坐像

もくぞう やくしにょらいざぞう

行方市

この薬師如来は、天台宗尸羅度山曼珠院西蓮寺(しらとさんまんじゅいんさいれんじ)の本尊で、寺伝によれば、開山した最仙上人(さいせんしょうにん)自らが彫ったものとされ、一木背刳造(いちぼくせぐりづくり)です。
この仏像は、高さが150cmあり、特徴としては小鼻が張り、目と眉毛の切り方は大きく、唇は厚くなっています。
また、当時平伏して礼拝したためか顔が大きく作られ、両腕も非常に太くなっています。
彫りは翻波式(ほんぱしき)の名残をとどめ、彫りの深いところには当時の胡粉(ごふん)が残っています。

木造 薬師如来坐像

1躯
寸法 高さ150cm
指定年月日 昭和33年3月12日
所在地 行方市西蓮寺504
管理者 西蓮寺
制作時期 室町時代末期