いばらきの文化財

県指定 民俗文化財 有形民俗文化財

獅子頭

ししがしら

石岡市

常陸国総社宮例大祭において露払いを行う獅子です。
当地方の獅子は桐材の使用が多いですが、これは檜材を用いています。これは重量の点でやや重いが保存上有利だからです。
獅子頭の髪は、馬の立髪を使用しています。
上塗りは本漆(朱、黒)を中心にし、口歯は金箔、金泥を塗ってあります。口耳などは動くようになっています。
口語伝承では、宝暦年間(1751~1764)頃、当時土橋町で世話をしていた渡大工某が町内の照光寺の本堂を修理した際、板戸に描かれていた唐獅子を見て、一念発起してこれを下地に獅子頭を作り始めました。
ある程度できあがると白木のまま町内の人達に振ってもらいそれを観察し、3年間を費やして完成させました。そして、町内を離れるにあたって、お世話になったお礼にと置いていったということです。

獅子頭

1頭
指定年月日 平成4年1月24日
所在地 石岡市総社2-4-5
管理者 土橋町区長
制作時期 年代不詳