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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

金銅 阿弥陀如来三尊像

こんどう あみだにょらいさんぞんぞう

下妻市

本尊である中尊は阿弥陀如来、金銅製、高さ44.2cm、脇待(きょうじ)の観音は、金銅製、高さ29.9cm、勢至(せいし)は、金銅製、高さ29.7cmです。
典型的な善光寺式(ぜんこうじしき)三尊像です。
本堂に本尊として安置されており、古来、雨乞いの阿弥陀三尊として名高いものです。
中尊台座は当初のものが残りますが、脇待台座は失われ光背(こうはい)も後補で、ともに頭、体部を一鋳(いっちゅう)に作り、中尊両手首、脇待両肩先は蟻枘差し(ありほぞざし)です。
鋳技(ちゅうぎ)も優れ美麗な像容ですが、表現はやや硬く感じられます。
元治元年(1864)、天狗党の兵火(へいか)により、堂宇(どうう)、古文書など全て消失しましたが、当時の住職宥雅和尚の機転により難をまぬがれたといわれています。

金銅 阿弥陀如来三尊像

3躯
寸法 阿弥陀如来:高さ44.2cm
脇待(きょうじ)・観音:高さ29.9cm
脇待・勢至(せいし):高さ29.7cm
指定年月日 昭和37年2月26日
所在地 下妻市高道祖4429
管理者 常願寺
制作時期 室町時代