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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 歴史資料

訂正常陸国風土記版木 附箱板2枚

ていせいひたちのくにふどきはんぎ つけたりはこいた

日立市

この版木は桜材を用いた両面彫りで、20枚1組となっています。うち1枚は茨城県立歴史館が管理しており、昭和60年12月16日に有形文化財の指定を受けました。
縦48.5cm、横24cm、刻字の凸面は3.3cmで、刷面はかなり磨滅が見られますが保存は良好です。
水戸藩士西野宣明が『常陸風土記』を研究し、天保10年(1839)に水戸聴松軒(みとちょうしょうけん)から出版したのが『訂正常陸国風土記』です。このとき、印刷した版木は水戸藩に献上され、嘉永3年(1850)には水府蔵板として出版されました。
また、元治元年(1864)には江戸の玉巌堂(ぎょくがんどう)が金2両を納めて藩から借り、200部を出版しました。
版木を収蔵した箱の一部である側板は縦41cm、横26cmで、1枚には、「水府聴松軒蔵板」とあり、他の1枚には「天保十三年壬寅正月」(1842)といずれも墨書(ぼくしょ)されています。

訂正常陸国風土記版木 附箱板2枚

19枚、1枚
指定年月日 昭和60年3月25日
所在地 日立市鮎川町2-8-7
管理者 個人
制作時期 江戸時代後期