いばらきの文化財

県指定 有形文化財 考古資料

丸木舟

まるきぶね

龍ケ崎市

丸木舟は、昭和28年(1953)に龍ケ崎市の牛久沼八間堰(はちけんぜき)の下流である谷田川(やたがわ)の地下1.5mの砂層から発見されました。
材質は松材で、舳先(へさき)と艫(とも)の一部を欠失しています。
残存部の全長は626cm、最大巾は舷(げん)側の中央部付近で65cm、厚さ7cmです。
舟の側面は、上方に向かうに従って内側へカーブをえがき、内側のえぐりも側面のカーブに合わせて内彎するように削られ、上端では舟の巾はせばめられています。舟の底が平らであることから穏やかな河川や沼で運搬や漁撈に使われていたと考えられます。放射性炭素を使った測定で得られた年代は、今から約4000年前の縄文時代後期にあたり、考古資料として、ほぼ完全な形の丸木舟は貴重です。

丸木舟

1艘
寸法 残存部の全長:626cm
指定年月日 昭和50年3月25日
所在地 龍ケ崎市馴馬町2488
管理者 龍ケ崎市
制作時期 縄文時代後期