県指定 有形文化財 考古資料

富士見塚1号墳・2号墳・3号墳出土遺物

ふじみづかいちごうふん・にごうふん・さんごうふんしゅつどいぶつ

かすみがうら市

これらは霞ヶ浦北部の富士見塚1～3号墳から出土した遺物で、副葬品として、玉類としては管玉(くだたま)、ガラス小玉、武器・武具類として、鉄製のやじりである鉄鏃(てつぞく)などが確認されており、埴輪は円筒埴輪(えんとうはにわ)、形象埴輪(けいしょうはにわ)が多数出土しています。
5世紀末から6世紀初頭の有力墳にふさわしい内容を備えており、特に円筒埴輪は一部を除き、粗雑なつくりとなっている点に特徴があります。専門工人ではなく、古墳造営に伴って臨時に制作に携わった人々によるものであることを示す点でも貴重です。