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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 考古資料

神岡上古墳群第3号墳出土遺物

かみおかかみこふんぐんだい3ごうふんしゅつどいぶつ

北茨城市

七鈴鏡(しちれいきょう)1点、鉄鏃(てつぞく)32点、両頭金具5点、刀子(とうす)3点、直刀(ちょくとう)4点、刀装具7点、ガラス小玉10点、ガラス勾玉(まがたま)1点、耳環(じかん)2点、須恵器(すえき)8点、土師器(はじき)6点、土製模造品266点(鏡形土製品26点・勾玉形土製品103点・小玉形土製品137点)から構成されています。
なかでも7個の鈴を付けた七鈴鏡は、鋳上り(いあがり)が良好で保存状態も良く、優品です。直径は12.66~12.69cm、周囲の鈴は直径2.1cm、高さ1.8cmです。一般に鈴鏡は後世の偽物が多いため、本文化財のように出土状態が確認できるものは特に重要です。また、墳丘上から出土した土製模造品は、古墳時代後期の墳丘上での祭祀(さいし)の様子を復元する好資料であるとともに、茨城県の地域的特徴を理解する上で重要な遺物です。
北茨城市の神岡上第3号墳は、直径約33mの円墳で、全長8.4mの横穴式石室をもっています。平成6年度に発掘調査が行われました。副葬品のうち鉄鏃および須恵器の型式から6世紀末~7世紀前半の遺物と判断されます。古墳および石室の規模、七鈴鏡と多数の鉄鏃および直刀4点が副葬されていることから、茨城県北部における有力首長墓と考えられます。古墳は発掘調査後、下水道終末処理場建設によって湮滅しました。

神岡上古墳群第3号墳出土遺物

345点
指定年月日 平成25年1月24日
所在地 北茨城市磯原町130-1
管理者 北茨城市歴史民俗資料館