いばらきの文化財

県指定 有形文化財 書跡

妙法蓮華経

みょうほうれんげきょう

稲敷市

経文(きょうもん)の上下と左右の見返しの全面に金銀の切箔(きりはく)、砂子(すなご)、野毛(のげ)が散らされるなど、藤原時代の趣味的装飾の影響を受けた幽雅な春日系で、本県唯一の貴重な経文といえます。
奥書によると、この経文は当山第10代尊栄僧の時、澄範(ちょうはん)が、長享2年(1488)戊申5月9日、下総国大須賀末子権現堂(ごんげんどう)初日、菩提のために逢善寺(ほうぜんじ)へ法華経開結共8巻を寄進したとあります。全10巻です。

妙法蓮華経

10巻
指定年月日 昭和33年3月12日
所在地 稲敷市小野318
管理者 逢善寺
制作時期 1488年(長享2)