いばらきの文化財

県指定 有形文化財 書跡

唐本一切経

とうほんいっさいきょう

笠間市

表紙は、紺色の紙に金色の文字で書かれ、経文(きょうもん)は木版印刷で1行17文字、6行となっています。表紙には「放光般若波羅蜜多経巻第五」、「摂大乗論本巻第三」、「仏説仏名経巻第三」とあり、大蔵経(だいぞうきょう)のうちの3巻です。
「唐本一切経」は大蔵経といわれ、仏教の聖典で5000巻を超えるものです。古くは書写することによって、極楽往生すると考えられていましたが、中国の宋の時代(960~1279)に印刷されるようになりました。

唐本一切経

3帖
指定年月日 昭和33年7月23日
所在地 笠間市笠間39
管理者 笠間稲荷神社
制作時期 1132年(中国暦紹興2)頃