いばらきの文化財

県指定 有形文化財 建造物

不動院楼門

ふどういん ろうもん

つくばみらい市

不動院は、真言宗豊山派に属し、境内に県指定文化財の本堂及び三重塔を擁する名刹です。慶応年間(1865~68)に庫裏とともに文書類を焼失したため、寺史については不明な点が多いのですが、楼門棟札には次の記載があります。
「奉供養楼門落慶・天下泰平五穀豊穣興隆佛法所攸・明治十丁丑年十一月初三日・當山楼門者往昔元禄年中先師秀海和尚之所建立也爾星霜久矣悉及破壌且暮憂之時方新之機會・・・・」
この時の工事が、どこまで及んだかは不明ですが、かなりの補修が行われたようです。
桁行3間、梁間2間、全体的に比較的木割が細く、かつ背が高いです。
軒下の組物及び2階縁下の腰組は、三手先斗きょうです。
初層各柱間の頭貫上には、花鳥の彫物をもつ蟇股を配し、頭貫の木鼻は、牡丹及び菊花を篭彫(かごぼり)としています。
平成23年(2011)の修理により、屋根はとち葺型銅板葺となっています。

不動院楼門

1棟
指定年月日 昭和49年11月25日
所在地 つくばみらい市板橋2370
管理者 不動院
制作時期 江戸時代中期