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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 書跡

日蓮書状(文永11年7月26日南篠七次郎時光あて)

にちれんしょじょう(ぶんえい~なんじょうしちじろうときみつ~)

常陸太田市

縦31.0cm、横86.0cmの2枚継ぎの紙に記され、巻軸仕立(かんじくしだて)で金欄表装(きんらんひょうそう)が施されています。
寺伝によると、書状は、現東京都台東区の江戸谷中(えどやなか)の瑞輪寺(ずいりんじ)が所蔵していたものを、身延山(みのぶさん)31世一円院日脱が久昌寺(きゅうしょうじ)に贈ったもので、謝礼として徳川光圀が慶長小判100両を贈ったと伝えられています。
書状の内容は銭10連、川海苔2帖、生姜20束が贈られたことに対する礼状ですが、宛名はなく、日付も7月26日とあるのみです。
しかし、文章の内容から、宛先は南條七郎次郎時光、年代は文永11年(1274)と考えられています。

日蓮書状(文永11年7月26日南篠七次郎時光あて)

1通
寸法 縦31.0cm、横86.0cm
指定年月日 昭和56年12月24日
所在地 常陸太田市新宿町239
管理者 久昌寺
制作時期 鎌倉時代