いばらきの文化財

県指定 有形文化財 建造物

雨引観音仁王門

あまびきかんのんにおうもん

桜川市

二階造りで、上層に縁を張り出して高欄を巡らした楼門形式をとり、下層正面の左右に仁王像を安置しています。
柱はすべて丸柱で、柱脚部を丸める「ちまき」がみられ、足下に礎盤を置いています。
軒下の組物と高欄腰組は、ともに三手先斗栱です。
壁付きの通肘木(とおしひじき)を二段に渡し、その間をずらりと斗を配する点が、意匠的に目立っています。
中央出入口の鏡天井には、竜と天女の絵(徳善書の署名がある)が画かれ、斗栱には繧繝彩色(うんげんさいしき)を施すなど、彩色にも華やかさがみられます。

雨引観音仁王門

1棟
指定年月日 昭和50年3月25日
所在地 桜川市本木1
管理者 楽法寺
制作時期 江戸時代