いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

払子

ほっす

結城市

一柄、総長80cmです。払子は、もともとインドで蚊などの虫を払う用具であったものが転じて、禅宗では、煩悩の障害を払う意味を持つようになり、荘厳具(しょうごんぐ)となりました。
本品は安穏寺(あんのんじ)を開いた源翁心昭(げんのうしんしょう)(1326~1396)が所持していたと伝えられています。源翁は、那須で人や鳥獣に害を与えていた殺生石(せっしょうせき)を砕き、退治した禅僧として知られており、このことから石を砕いたりする鎚のことを「げんのう」というようになったというエピソードを持つほど親しまれた和尚です。

払子

1振
寸法 総長:80cm
指定年月日 昭和32年1月25日
所在地 結城市結城1725
管理者 安穏寺
制作時期 室町時代