いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

にょう

鹿嶋市

三鈷鐃(さんこにょう)、銅鋳製、1口、総長29.8cmです。
球形に近いナス形の鈴に、棒状の把(つか)と左右対称の蛇行状三鈷の脇鈷(わきこ)を付けた、大形で雄大な鐃です。全体一鋳(ぜんたいいっちゅう)と思われますが、火災に遭ったためか損傷が多く、把部(つかぶ)に銅板を巻いて補修しています。
鐃は金剛鈴(こんごうれい)に先行する形式と思われ、遺品は奈良時代から江戸時代に及び、神仏習合的(しんぶつしゅうごうてき)な背景のもとに用いられた濃い形跡があります。

1口
寸法 総長:29.8cm
指定年月日 昭和33年7月23日
所在地 鹿嶋市宮中2306-1
管理者 鹿島神宮
制作時期 平安時代前半