いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

軍陣鞍

ぐんじんぐら

水戸市

木造欅(けやき)材黒漆塗りで、居木(いぎ)の裏に漆はありません。前輪・後輪ともに高い磯と深い海で力強い感じを受ける形態の鞍で、山形には革をもって覆輪(ふくりん)をしています。
前輪と後輪との間に各1材で居木を左右各1材組みでつけ、居木の上部、両端に紐穴(ひもあな)を設けています。
この鞍は、いかにも鎌倉時代の武士の好みの鞍で、県内には、この時代のものが極めて少なく貴重な資料です。

軍陣鞍

1口
寸法 前輪高:29.8cm
前輪・後輪巾:32.8cm
輪最大張:42.3cm
指定年月日 昭和35年3月28日
所在地 水戸市新荘
管理者 個人
制作時期 鎌倉時代