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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 建造物

雨引観音楽法寺多宝塔(棟札1枚)

あまびきかんらくほうじ たほうとう(つけたりむなふだ1まい)

桜川市

楽法寺境内にある数多くの古建築のなかで、特に目立つのがこの多宝塔です。残っている棟札から、建築年代は嘉永6年(1853)であることがわかっています。
下層屋根上に白漆喰の亀腹(かめばら)を入れ、上層の平面を円、下層を正方形にした、いわゆる多宝塔形式です。下層の組物を三手先斗栱とし、二手先目に尾垂木を入れています。軒に小組格天井を張っています。上層も同じ形式の組物を用いています。垂木のつくりは、上層は扇垂木、下層は平行垂木です。相輪は、露盤から宝珠に至るまで鋳鉄製です。
関東地方には多宝塔が比較的少ないのですが、この塔は規模の上でも有数のものです。

雨引観音楽法寺多宝塔(棟札1枚)

1棟
指定年月日 昭和51年7月5日
所在地 桜川市本木1
管理者 楽法寺
制作時期 江戸時代