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いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

太刀(銘 大和国当麻友以下切)

たち(めい やまとのくにたいまとも)

牛久市

この太刀は、銘に大和國当麻友とあります。当麻派(たいまは)は、鎌倉末期から南北朝にかけて大和国に栄え、国行(くにゆき)、友清(ともきよ)、友行(ともゆき)等が知られています。
この太刀は、磨き上げられて銘切(めいきり)となり作者を明らかにしませんが、古来南北朝の友清作と伝えられています。造り込み及び地・刃に時代や同派の特色を示しているといわれています。
冠落造り(かんむりおとしづくり)、庵棟(いおりむね)、中鋒(なかきっさき)延び反りは浅く、鍛えは板目、流れごころの肌交わり、刃寄り柾がかり、地紋は交わっています。焼刃(やきば)の表は中直ぐ(なかすぐ)のたれと目交わり、足(あし)、葉(よう)入り、裏は中直ぐのたれとなり、表裏ともほつれごころに砂流しかかり沸(にえ)がついています。帽子(ぼうし)は直刃(すぐは)沸つき先掃きかけ焼き詰めています。
茎磨上(なかごすりあげ)、先切(さききり)、棟薄肉、鑪目(やすりめ)勝手下がり、目釘孔(めくぎあな)5、表茎(なかご)先に長銘(ちょうめい)があり、友清と伝えています。

太刀(銘 大和国当麻友以下切)

1口
指定年月日 昭和36年3月24日
所在地 牛久市牛久町90
管理者 個人
制作時期 鎌倉時代末~南北朝