いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

石造燈籠

せきぞうとうろう

つくば市

鎌倉中期の傑作で、石燈籠としては関東地方最古の遺品であるばかりか、全国的にも貴重な作例です。
花崗岩製で総高241cmです。
奈良西大寺(さいだいじ)の僧忍性(にんしょう)が三村山清冷院極楽寺(みむらさんせいりょういんごくらくじ)に止住し、正嘉2年(1258)極楽寺の堂舎を一新します。この石燈籠は、その頃、西大寺系の石工によって作製されたものでしょう。
本石燈籠は、竿(さお)の欠失が惜しまれますが、当代の絶品として他に類例を求められない遺品です。
殊に、鎌倉地方にすら鎌倉時代の遺例がない現状においては、きわめて貴重なものといわねばなりません。

石造燈籠

1基
寸法 総高:241cm
指定年月日 昭和37年10月24日
所在地 つくば市小田2716
管理者 長久寺
制作時期 鎌倉時代中期