いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

大薙刀

おおなぎなた

水戸市

薙刀造(ていとうづくり)、丸棟(まるむね)、刃文は互の目(ぐのめ)に小乱れ交じり。帽子(ぼうし)は小丸(こまる)、表裏に薙刀樋(なぎなたひ)と添樋(そえび)があり、棟に切り込みがあります。
この薙刀は無銘ですが、南北朝時代の備前長船元重(びぜんおさふねもとしげ)の作と伝えられています。地刃(じは)・体配(たいはい)ともに、時代と作者の特色を表しています。
南北朝時代の薙刀で、現存するものは少なく、棟の切込みは、戦闘の際に受けた傷と思われます。

大薙刀

1口
寸法 刃長:65.9cm
反り:3.0cm
茎長(なかごちょう):77.7cm
指定年月日 昭和37年10月24日
所在地 水戸市宮町
管理者 東照宮
制作時期 南北朝時代