いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

銅製経筒

どうせいきょうづつ

水戸市

この経筒は、貞享4年(1687)神崎寺(かみさきじ)境内から出土したもので、筒身(とうしん)を円筒形につくる平安時代末期に見られる経筒です。
身高27.5cm、口径18.4cmの銅鋳製(どうちゅうせい)で、筒身の内側口縁(こうえん)近くに長承2年(1133)の次の銘文3行が陽鋳(ようちゅう)されています。
如法納経
長承二年二月廿三日
法主聖□敬白長□
古くは、末法(まっぽう)の世まで経典を保存することを目的としたもので、この経筒を発見した神崎寺住持(じゅうじ)宥賀は、これを徳川光圀に献上したところ、光圀は、宥賀らに命じて、如法経(にょほうきょう)を書写して経筒に入れ、寺に安置させました。

銅製経筒

1口
寸法 身高27.5cm、口径18.4cm
指定年月日 昭和37年10月24日
所在地 水戸市天王町8-17
管理者 神崎寺
制作時期 平安時代