いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

宝珠杵

ほうしゅしょ

かすみがうら市

総長17.4cmを計り、銅鋳製です。
宝珠杵は、もとはインドの武器から起こったもので、心の煩悩を破り、仏性(ぶっしょう)の姿を明らかにする金剛杵(こんごうしょ)の一種です。
鈷(こ)をつくる部分は如意宝珠(にょいほうじゅ)をあらわしており、遺品の少ない貴重な作です。
全体一連の鋳製で、把(つか)中央の鬼目(きもく)は大きく、両部の2線の約条で締める単弁八葉蓮弁帯(たんべんはちようれんべんたい)も太く、また、鈷部(こぶ)の各3個の宝珠も大きい。
四方の火焔(かえん)は毛彫りを加えて表しています。

宝珠杵

1口
寸法 総長:17.4cm
指定年月日 昭和40年2月24日
所在地 かすみがうら市深谷1399
管理者 法蔵寺
制作時期 鎌倉時代末