いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

石造五輪塔

せきぞうごりんとう

筑西市

石造五輪塔は、筑西市村田下町中町の共同墓地の中央高台にあるもので空輪(くうりん)は宝珠形(ほうじゅけい)、風輪(ふうりん)は3分の1円形、火輪(かりん)は急傾斜をした鎌倉時代の作品としてまことに典型的なもので、歴史研究の上からも貴重な資料ということができます。
もともと五輪塔は、平安後期より建造されはじめたもので、あるものは墓標として、あるものは舎利塔(しゃりとう)としての意味を持つものです。
残念なことに、700年もの歳月を経ているため刻まれた文字を読み取ることは不可能ですが、幾多の古文献や口碑伝承を通じて、村田荘初代の地頭村田朝政を慰霊するために建立されたものと推察できます。
なお、現在の地に移る以前は、三所神社(さんしょじんじゃ)境内の西北にある神宮寺にあり、そこに祭られていたものが明治元年(1868)にこの地へ移されたものです。

石造五輪塔

1基
指定年月日 昭和41年3月7日
所在地 筑西市村田1736
管理者 村田中町集落