いばらきの文化財

県指定 有形文化財 工芸品

梵鐘

ぼんしょう

五霞町

梵鐘の銘に、「大日本国下総州下河辺庄櫻井郷願大旦那簗田河内守持助時文明八年六月四日住持眦丘即老袖」(1476)とあります。
梵鐘の特徴は肩のはりがなく、竜頭(りゅうず)の出来が強い感じを与え、撞木(しゅもく)のあたるところの撞座(つきざ)の蓮弁(れんべん)と乳頭が古式です。
室町時代末期の作とされていますが、学識者の言に東昌寺(とうしょうじ)の梵鐘は、元亨元年(1321)の頃、現栃木県佐野市近くの下野国天明の鋳物師、大工甲斐権守ト部助光の作品で、銘文は文明に至って刻んだものと鑑定しています。

梵鐘

1基
指定年月日 昭和43年3月28日
所在地 猿島郡五霞町山王山827-1
管理者 東昌寺
制作時期 室町時代末期