いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

百体磨崖仏

ひゃくたいまがいぶつ

かすみがうら市

閑居山(かんきょさん)は、かすみがうら市上志筑(かみしづく)地内で古くは志筑山(しづくさん)と称して古歌にもよく詠われたところで、眺望もよいので茨城百景の一つに数えられているかすみがうら市の名所です。
その昔、山麓に弘法大師草創と伝えられる仏教の聖地志筑山惣持院願成寺(そうじいんがんじょうじ)という寺がありました。
そして、寺中興の祖乗海の作といわれる磨崖仏が、山の中腹に突出した巨岩に百個余り薄肉線刻(うすにくせんこく)で彫られています。
俗に百体観音と呼ばれますが、如来式の像も多く見られます。鎌倉時代の作とみられますが、室町時代の制作と思われる十六羅漢や観音、地蔵、江戸時代に作られたと思われる像などもみられます。

百体磨崖仏

指定年月日 昭和38年8月23日
所在地 かすみがうら市上志筑634
管理者 願成寺
制作時期 鎌倉時代