いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 十一面観音立像

もくぞう じゅういちめんかんのんりゅうぞう

石岡市

十一面観音像は頭部に十一の顔をあらわしている変化観音(へんげかんのん)の一つで、わが国ではきわめて古くから信仰され、また変化観音の中ではもっとも多くの遺例をもつ仏像です。
寄木造、漆箔(しっぱく)、像高141cmで、像容は高い宝髻(ほうけい)をもち、面長な面相で、腰を左にひねり、姿に変化をもたせています。天冠台(てんかんだい)の化仏(けぶつ)はすべて失われています。
この十一面観音は、石岡市旧若松町内に存在した長法寺(ちょうほうじ)にあったものと伝えられています。

木造 十一面観音立像

1躯
寸法 像高141cm
指定年月日 昭和40年2月24日
所在地 石岡市若松1-8-23
管理者 東耀寺
制作時期 鎌倉時代末~南北朝時代