いばらきの文化財

県指定 有形文化財 彫刻

木造 不動明王坐像

もくぞう ふどうみょうおうざぞう

行方市

もと芹沢氏(せりざわし)ゆかりの芹沢山大聖院東福寺(だいせいいんとうふくじ)の本尊でしたが、寛文8年(1688)徳川光圀が、秋田に転封となった佐竹氏の願いを聞き入れ、佐竹氏ゆかりの医王山法眼寺(いおうざんほうげんじ)の本尊として安置されました。
この不動明王は、寄木造で高さが43cmあり、全体に漆箔(しっぱく)が施され、体内背面に永禄13年(1570)作の墨書銘(ぼくしょめい)があります。
姿は大日如来が一切の悪を降ろすために忿怒相(ふんぬそう)に化身した表情を示し、右手に剣、左手に羂索(けんさく)を持っています。
光背(こうはい)の火焔(かえん)は、汚れを焚(た)き浄(きよ)め、衆生(しゅじょう)を守るとされています。

木造 不動明王坐像

1躯
寸法 高さ:43cm
指定年月日 昭和41年3月7日
所在地 行方市芹沢505
管理者 法眼寺
制作時期 室町時代末期