いばらきの文化財

県指定 有形文化財 建造物

逢善寺本堂

ほうぜんじほんどう

稲敷市

逢善寺は、淳和天皇の天長3年(826)開基と伝えられる、当地方有数の天台宗の古刹です。
江戸時代には、徳川家康から朱印地300石を与えられ、関東八檀林のひとつとして、さらには勅願寺として天皇家の崇拝を受けました。
天文年間(1532~55)と文政・天保年間(1818~44)に、焼失・再建という被災の歴史を繰り返しました。
本堂の本体部は、桁行5間、梁間5間、正面に3間の唐破風向拝をつけています。内部空間は、もとは格子戸の結界によって内陣・外陣に明確に分ける造りで、密教本堂の伝統的性格が認められます。組物は三手先の詰組とし、二重に尾垂木を入れています。時代的特色は、向拝まわりの木鼻・手挟(たばさみ)などの彫刻に顕著です。

逢善寺本堂

1棟
指定年月日 昭和55年2月28日
所在地 稲敷市小野318
管理者 逢善寺
制作時期 826年(天長3)